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■ JARL南極局8J1RL「こどもの日の特別運用」
小学1年生から6年生の10名がD-STAR経由で交信
南極・昭和基地に開設されたJARL南極局8J1RLが、日本国内の小・中・高校生、高専生のアマチュア無線家と優先して交信をおこなう「こどもの日特別運用」が、第67次南極地域観測隊のご協力をいただき、2026年も5月5日(火・祝)の「こどもの日」に開催されました。
当日は事前応募で選ばれた小学校1年生から6年生までの10名(3アマ2名、4アマ1名、無資格者7名)とその保護者が、東京都豊島区のJARL本部に集合し、JARL中央局のJA1RLから南極局8J1RLとの交信にチャレンジしました。
2023年に施行されたアマチュア無線の制度改正で「アマチュア無線の資格を持たない者の体験運用」の条件が大きく緩和されて「体験運用」が可能になったことから、今年も、無資格者が7名(小学校1年生2名、3年生2名、4年生1名、5年生1名、6年生1名)参加。アマチュア無線と、南極・昭和基地との交信を一度に経験する貴重な機会となりました。
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| ▲今年は10名の小学生が参加。森田JARL会長の挨拶で特別運用が始まりました。 |
16時27分、交信会場となったJARL会議室では、JA5SUD 森田耕司JARL会長から『今日は南極昭和基地との交信イベントに参加いただきましてありがとうございます。昭和基地はここから数千キロも離れた遠くの南極にあり、普段はとても寒く、太陽も射さないような天候が続く非常に過酷なところです。皆さんが普段なかなか経験できないような場所と電波を使って交信するということは、アマチュア無線でしか味わえないものです。今日は南極にいる観測隊員の方々と交信して、皆さんが普段思っていること、例えば「南極で隊員の皆さんはどんな仕事をしていますか?」「ペンギンさんはいますか?」といった、思ったことを質問していただければ、隊員の皆さんから答えが返ってくると思います。今日は短い時間ではありますが、珍しい体験ができると思いますので、ぜひ交信を楽しんでいただきたいと思います』という挨拶で始まり、JA1RL運用委員会委員と南極OB会アマチュア無線クラブの紹介と、当日集まった子どもたちの自己紹介がおこなわれました。

▲南極0B会アマチュア無線クラブ J010KK 田中さん |

▲JA1RL運用委員7K2GMJ 新谷さん
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続いて第67次南極地域観測隊(夏隊)に参加し、今年4月に帰国されたばかりのJ010KK 田中さんが、南極観測という仕事と観測船「しらせ」についてや、昭和基地での生活について動画を交えながらご紹介いただきました。
また、JA1RL運用委員の7K2GMJ 新谷一徳さんからは、JARL南極局8J1RLの紹介や、これからおこなう交信方法についての説明がありました。

▲自分の名前を和文通話表で 伝えるためにメモを作成 |

▲JA1RL運用委員 JH1HST 田仲さんが マイクのPTT操作を説明 |
さらにJA1RL運用委員のJH1HST 田仲さんが、アマチュア無線で交信するうえで重要な、マイクロホンのPTTの操作方法を説明しました。
17時54分、JA1RL運用委員の7N4SJX 井岡さんが21MHz帯SSB(出力200W)で8J1RLの呼び出しを開始。しかし前日からの磁気嵐の影響によりコンディションが悪く、応答がなかったため、28MHz帯や14MHz帯にも移って呼び出しをおこないましたが、やはり双方とも信号の確認ができませんでした。
そのため昨年に続いて、D-STARのゲート越え通信で8J1RLと交信をおこなうことになりました。JA1RL側はハンディトランシーバーで最寄りのD-STARレピータにアクセス、一方の8J1RL側はインターネットに直接接続する「ターミナルモード」でD-STAR網にアクセスし、18時10分に双方が無事につながりました。昭和基地からの声がスピーカーから聞こえた瞬間、会場内はホッとした雰囲気に包まれました。

▲JA1RL運用委員の7N4SJX 井岡さんが D-STARハンディ機で8J1RLと交信に成功
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▲子供たちの交信が始まりました
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18時17分、まず3アマの2名、続いて4アマの1名、そして体験運用の7名という順番で8J1RLとの交信が進みました。D-STAR経由なので8J1RLの信号はとてもクリアで、子供たちは自分の名前を伝えるとともに、昭和基地側のオペレーターの名前を真剣に聞き取っていました。中には「オーロラは見えましたか?」「南極にキングペンギンはいますか?」といった質問をする子どもたちもいて、その都度、隊員の皆さんから丁寧な説明が返ってきました。
昭和基地では「こどもの日特別運用」のために、多くの隊員の皆さんがアマチュア無線機の前で待機。子供たちとの交信の際は1回ごとにオペレーターが交代するという計らいがあり、子供たちとの交信を楽しんでいらっしゃいました。
19時00分、10名全員が交信を終えると、会場内からは大きな拍手が起きました。最後に森田会長がマイクを握り、交信相手を務めてくださった隊員の皆さんへ感謝のメッセージを送り、今年の交信は無事終了しました。
その後は森田JARL会長が参加した子どもたち1名ずつに「交信記念証」を手渡し、全員で記念写真を撮影。最後にJA1RL運用委員会のJO1LDY 黒木さんから締めの挨拶があり、交信に成功した子どもたちは、保護者の方と共に笑顔で交信会場を後にしました。
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▲全員に「交信記念証」が 渡されたました |
▲締めの挨拶はJA1RL運用委員 JO1LDY 黒木さん |
▲司会はJA1RL運用委員 JI1ARI 神西さん |
運営にご協力いただきました第67次南極地域観測隊(越冬隊)の皆さま、南極OB会の皆さま、関係者の皆さま、報道関係の皆さま、そして暖かく見守ってくださいましたアマチュア無線家の皆さまに厚く御礼申し上げます。
(5月18日)
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